2023年に行われたWBCで日本国籍でない選手が日本代表になったことが話題となりました。
その人物が「ラーズ・ヌートバー」です。
今回初めて日本国籍でない選手が選ばれたことに最初こそ賛否ありましたが、その理由として母親の日本国籍という理由も関係していますが、他にも理由が!
ここでは「なぜ選ばれたのか」について紹介します。
それではスタート!
ヌートバーなぜ日本国籍でないのに日本代表になれたの?
2023年に行われたWBCで初となる外国籍である「ラーズ・ヌートバー」選手が日本代表に選ばれました。
このことについて、有力候補として彼の名前が浮上したとき「何でこんな実績のない選手を呼ぶの?」「日本国籍でないの?」という声も上がりましたが、ヌートバー選手が選ばれ理由として次の5つが関係しています。
【ヌートバーが選ばれた理由5選】
1:母親が日本国籍のままだったから
2:貴重な情報源となっている⁉
3:才能が開花しつつある選手であること
4:明るいキャラクターで性格も関係
5:日本愛が溢れる努力の人
これらについて1つずつ紹介していきます。
ヌートバーなぜ日本代表?母親の日本国籍だけではなかった理由5選紹介!
理由1:ヌートバー選手の母親が日本国籍のままだったから!
今回日本代表として出場できた1番の理由として、ヌートバーの母親が関係しています。
母親が関係しているってどうゆうこと?
ヌートバー選手の両親は、オランダ系アメリカ人の父親「チャーリー・ヌートバー」と日本人の母親「榎田久美子さん」との子どもとなりますが、アメリカ生まれなので日本生まれでも日本生活の経験もありません。
なので本来であれば選ばれることはありません。
ではなぜWBCの日本代表に選ばれたのか?それはWBC出場資格が関係しています。
WBC出場資格は以下の通りです。
1 | 当該国の国籍を持っている |
2 | 当該国の永住資格を持っている |
3 | 当該国で出生している |
4 | 親のどちらかが当該国の国籍を持っている |
5 | 親のどちらかが当該国で出生している |
6 | 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある |
7 | 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある |
この中の4・5が関係しています。
日本人である母親ですが、移住してからも国籍は日本のままにしていたようです。
このことにより両親のどちらかが国籍を持っているという条件に該当しています。
このことからヌートバー選手も日本代表として出場資格が得られたということです。
本人が日本国籍でなくても良かったのね!
ですが、日本にも活躍している選手がいたのでは?
本当にその通り!
そのように思われても仕方ないですよね。
いくら条件を満たしていたとしても選ばれる人数は決まっていますし、日本にも活躍している選手がいてるはず。
その中で外国籍の人物をあえて選ぶこと自体異例のことです。
これには出場資格以外にも選ばれる理由がありました。
ここからは、他の選ばれた理由についても紹介していきます。
理由2:ヌートバー選手は貴重な情報源となっていた⁉
今回ヌートバー選手が選抜された理由として「野手視点」で、メジャーリーガーたちの生きた情報を持っているのも強みであることが言えます。
今回のWBCでは、米国代表や中南米のチームもメジャーの精鋭メンバーを揃えてきています。
そのため、彼らと初めて対戦する日本メンバーにとってヌートバー選手はそのあたりの貴重な情報源となるのではないでしょうか。
ですが、いくら情報源といってもそれだけでは簡単に日本代表にはなれません。
ヌートバー選手の成績も関係しています。
理由3:才能が開花しつつある選手であること
日本代表に選ばれたヌートバー選手ですが、メジャーでの実績は2シーズンしかなく成績も通算166試合に出場して、打率2割3分1厘、19本塁打、55打点、6盗塁を記録。
正直成績だけ見ると、抜きんでた数字は残していません。
その為有力候補として彼の名前が浮上したとき「何でこんな実績のない選手を呼ぶの?」という声も上がりました。
ですが、昨季(2022年)の7月以降の成績を見ると、メジャー77試合に出場し12本塁打をマーク。
昨年12月の練習では打球速度109.2マイル(約176キロ)を計測しました。
この成績に栗山監督は、さらに才能が開花すると見込んだと思われます。
実際ヌートバー選手を代表に呼ぶと記者たちの前で明言した際にこのようにコメントしています。
「野球、スポーツの力で閉塞感がある世の中に対して我々が何ができるのか。日本代表という形のつながりだけれども、元々、人はみんな一つだったはず。そういったメッセージ、形を示すこともスポーツの力。そういう意味でもWBCがあるはず」
たとえ国籍は違っても、日本にルーツを持ち、野球を愛する選手であれば侍ジャパンとして共に戦える、ということですね!
そもそもWBCが始まったのは、野球を世界に広め、競技人口とファンを増やすため。
ヌートバー選手の日本代表としての選出は、野球文化が世界に拡がっていることを示す意味もあるのでしょうね。
さらに、記者からヌートバー選手を選んだ理由について質問があり、栗山監督はこのように答えていました。
「肩の強さだったりとか、がむしゃらさだったりとか、一球一球本当に一生懸命プレーし続ける姿だったりとか。学び続ける姿勢をもってあの若さで形にしていってくれると僕は信じたので、皆さんが思っているような活躍をしてくれると信じています」
WBC本来の目的もそうですが、それだけではなくヌートバー選手の伸びしろや、元々持っている野球に対する姿勢が認められたと言えます。
理由4:ヌートバー選手の明るいキャラクター・性格が関係
ヌートバー選手と言えば、明るいキャラクターで誰からも好かれる性格をしています。
元々人懐っこく、誰とでもすぐに仲良くなれる性格だと母親がコメントしていました。
チームを盛り上げていくにあたってムードメーカーになると思ったのかもしれません。
実際、栗山監督もこのチームを盛り上げる性格を高く評価しています。
日本語も簡単な単語意外分からないようですが、それでも日本選手と仲良くしています。
ヌートバー選手のコミュニケーション能力は本物ですね!
ヌートバー選手といえば「ペッパーグラインダー」(胡椒挽き)というパフォーマンスが流行!
味方に好プレーが出たとき、胡椒を挽くように手を回すというもので、その中心になっているのがヌートバーです。
このようにヌートバー選手は「ペッパーグラインダー」でファンにも大好評となりました。
WBCを盛り上げています。
理由5:ヌートバー選手の夢であり、日本愛が本物すぎた
ヌートバー選手は母親の影響もあって日本文化に興味があったと言います。
さらに母親が野球好きとあって、2006年ヌートバー選手が9歳の時に日米親善高校野球で米国を訪れた日本代表選手の数名をヌートバーの家庭がホームステイ先として預かっていました。
この選手の中には、田中将大さんや斎藤佑樹さんがいてた時期ですね。
一緒に写真を撮り帽子にサインもしてもらったようですよ
この時の経験もあり、この時から「日本代表になる!」と言い続けていました。
日本語は簡単な言葉しかわからないそうですが、こちらも猛勉強中で「君が代」も練習中とのこと。
実際歌っている姿がこちら
国歌まで練習しているとは、本当に日本が大好きなのが分かります。
さらに日本選手として誰よりも喜ぶ姿も発見!
同じ熱量でここまで喜べるのは立派な日本人ですね!
ヌートバー選手が「日本人以上に日本人らしい」と言われるのも納得です。
このように、母親の影響や過去に日本人選手との関りがこのような形となって帰ってきた。
ということですね。
まとめ
WBC日本代表に選ばれた外国籍のヌートバー選手が選ばれた理由について紹介しました。
母親が日本国籍のままだったこともありますが、他にヌートバー選手のキャラクターやこれまでの経験が関係していたことが分かりました。
ヌートバー選手の人気はこれからも続きそうですね。
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